VOICESINTERVIEW / 02

STANDARD

「自分にしか出せない味」を、信じて歩く。

上野山 航

UENOYAMA WATARU

サラリーマンをしながら声優を夢見て、休日に養成所へ通った。退所後はフリーで舞台を中心に演劇を続けるも、声の仕事のご縁はなかなか得られず、半分諦めかけていた。ある合同オーディションで出会ったGEAR・UPとの面談が、もう一度夢に向き合うきっかけになった。

上野山 航
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Q.01

GEAR・UPに所属する前は、どんな進路を歩んできましたか?

大学を卒業してからサラリーマンをしていたのですが、ある日突然「声優になりたい!」と思い、働きながら休日に声優養成所に通っていました。 その養成所を退所してからは、フリーで舞台を中心に演劇活動をしていました。

Q.02

GEAR・UPに所属する前、声優として活動していくうえでどんな不安や悩みがありましたか?

それはそれは、もう悩みはたくさんありました! GEAR・UPに所属するまでも俳優としての活動はしていましたが、憧れである声の仕事のご縁はなかなか得られませんでした。 声優としての実績は皆無でしたし、芝居を始めたのも遅かったので、「あー、もうこのまま声優にはなれないかもなー……」と半分諦めかけていましたね。

Q.03

GEAR・UPを最初に知ったきっかけを教えてください。

とにかく声優としての経験を積みたいと思い、とあるレッスンスタジオに通い始めたのですが、そのスタジオが行っていた合同オーディションで知りました。

Q.04

そこから「GEAR・UPに行こう」と決めた理由は何でしたか?

その合同オーディションで、GEAR・UPの面談の日と、当時自分が出演していた舞台の稽古が重なってしまったことがありました。 その時に、こちらのスケジュールに合わせて面談日を再調整してもらえたことが、自分の中では衝撃でした。 とてもありがたかったですし、「ここは役者としての自分を尊重してくれる、力になってくれる」と思えました。

Q.05

実際に所属してみて、「想像していたのと違った」「他とは違う」と感じたことはありますか?

すぐに上京することを推奨していないというスタンスに驚きました。 「レッスン=都内の稽古場やスタジオ」という事務所が多いと思うので、地方の人は特にお金がかかりますし、若い人にとってはなかなか難しい選択肢だと思います。 オンラインでのレッスン環境が整えられているというのは驚きましたね。

Q.06

GEAR・UPのレッスンやサポートを実際に受けてみて、率直にどう感じていますか?

正直、最初はオンラインでのレッスンやサポートというものがとても不安でした(笑)。 「対面でなくて大丈夫なのかな?」と。 ただ、改めて考えてみると、僕らは録音した音を届けることが仕事なので、必ずしも対面である必要はないと今は感じています。 それに、いただくフィードバックも的確で納得感しかないので、毎回とても考えさせられます。

Q.07

今年4月に所属してから、オーディションや仕事の機会についてどのように感じていますか?

正直、ここまでたくさんのオーディションや現場を経験させていただけるとは、まったく思っていませんでした。 自分が過去に経験した養成所でも、現場を経験させてもらえたことはほとんどないですし、他の養成所や事務所にいる友人・知人に聞いても、GEAR・UPほどのところはなかなかないと思います。

Q.08

所属してから実際にいくつもの仕事が決まっていますが、この数か月を振り返って、自分ではどう感じていますか?

めちゃくちゃ嬉しいし、ありがたいです! ずっとやりたかったことなので……。 ただ、初めて仕事をいただいた時は、嬉しさと同時に戸惑いもありました(笑)。 「え……そんな、急に現場に出て大丈夫かな……」って。 でも、ずっと憧れていた世界なので、「何がなんでも喰らいついてやる」という気持ちにすぐ変わりました。 今は少しずつですが、心にゆとりを持って、楽しみながら挑めるようになってきている気がします。

Q.09

所属してから決まった仕事の中で、特に印象に残っているものはありますか?

2回目の収録現場ですね……。 ありがたいことに台詞が多い役をいただいたんですけど、パクが合わない、台詞は噛むで、かなり皆さんの足を引っ張ってしまって……。とても情けなかったです。 自分ではそんなつもりはなかったのですが、準備に甘さがあったんだと思います。 「もう絶対にあんなことはあってはならない」と、自分を戒めるきっかけになりました。

Q.10

実際に仕事を経験していく中で、演技や仕事に対する考え方に変化はありましたか?

当たり前のことなんですけど、基礎を大事にすることの大切さを改めて感じています。 現場に立ったからといって、急にプロに変身できるわけでも、爆発的に芝居が上手くなるわけでもない。 意識しないとできないことを、意識しなくてもできるようになるまで突き詰めていかないと意味がないなと感じています。 それから、自分が良い演技をすることを目的にするのではなく、「良い作品や面白い作品にするために、自分には何ができるか」を考えるのが大事なのかなと思うようになりました。

Q.11

他の養成機関や事務所などを経験している場合、それらと比べてGEAR・UPに違いを感じる部分はありますか?

「個」として自分を見てくれていると感じます。 他で経験した養成所では、集団の中でいかに自分が一番爪痕を残せるか、目立てるかを意識していたような気がします。(それはそれで大事なことだと思いますが) GEAR・UPでは常に個別でフィードバックを受けることができるので、純粋に自分のスキルを上達させることに集中できているように思います。

Q.12

声優を続けていくうえで、今一番大事にしていることは何ですか?

映画でもアニメでもゲームでも、何かしら作品に触れた時に、「面白かった」や「感動した」という感想だけで終わらせないようにしています。 「なぜ面白いと感じたのか?」「なぜ心が震えたのか?」と、もう一歩踏み込んで、可能な限り言語化できるように努めています。 そこを考え続けることが、先々の自分の武器を増やしていくことになるのではないかなと思っています。

Q.13

今年4月にGEAR・UPに所属した頃の自分と比べて、「ここは変わった」「ここは成長した」と感じるところはありますか?

耳の良さが変わったと思います。 自分で収録した音源を聞いて、「この台本が伝えたいことが表現できているか?」「自分が伝えたいニュアンスが出せているか?」「この声がテレビから聞こえてきたら、自分は納得することができるか……?」と考えるようになりました。 自己満足で終わらせず、可能な限り自分の声を客観的に捉えられるように努めています。

Q.14

今、声優を目指して進路に悩んでいる人たちに、自分の経験から伝えたいことはありますか?

僕はだいぶ大人になってから芝居を始めたので、周りの役者さんに比べてスタートが遅いと感じていて、そのことがけっこうコンプレックスでした。 ただ、自分以上に自分の人生のプロフェッショナルが他にいることは絶対にあり得ないので、研鑽していけば、自分にしか出せない味や芝居があるんじゃないかと今は思っています。 若さは武器ですから、早く始めるに越したことはないですが、他人が経験したことのない体験もまた大きな資産だと思うので、回り道をすることは全然アリだと思います! GEAR・UPは自分の「個」を伸ばすのにピッタリな場だと思うので、同じように悩んでいる方は、一度検討してみてはいかがでしょうか!

Q.15

最後に、今後の目標を教えてください。

まずは、代表作となる作品に出会うこと。 そして、半世紀以上、現役で声優を続けることです!